石井あきら

村上たかし

議会報告:平成28年9月定例議会

歴史と未来の交流館(仮称)の複合施設化

環境価値を高める土地利用

認定農業者の位置づけと考え方

新川管理に関する協議会の進捗状況


議事録

村上たかし 議席番号6番、豊創会、村上孝であります。一般質問いたします。

まず最初に、(仮称)歴史と未来の交流館の複合施設化ということでございます。

本村の歴史や文化を後世に残すためには、執行部、歴史と未来の交流館を検討しておりますが、本村のまちづくりの観点から、外国人や一般の人が宿泊できる施設を、できるだけ合理性のある複合施設を検討すべきだと考えておりますが、お伺いいたします。

教育次長 お答えいたします。

(仮称)歴史と未来の交流館につきましては、現在の建設予定地の中で歴史資料館と子ども未来館の2つの機能を融合させた生涯学習活動の拠点としてコンパクトで機能的な施設を整備してまいりたいと考えております。施設内には会議や講座、創作活動などさまざまな利用ができる多目的活動室や来館者の交流や憩いの場としてエントランスに飲食スペースなども設ける計画になってございます。

ただ、この交流館の計画でございますけれども、既に整備基本計画を策定してございまして、住民説明会などでは施設の機能や規模、事業費につきまして広く周知を行っております。また、この基本計画に基づきまして、設計業務委託に係るプロポーザル手続を8月から開始しておりますことから、大幅な施設計画の変更は非常に難しいものと考えております。ご理解のほどをお願いしたいと思います。

それから、今後の交流館のスケジュールでございますけれども、来月初旬にはプロポーザルに係る技術提案書の提出を受けまして、月末を目途に基本設計業務委託の第1交渉者として最優秀者を決定し、11月初旬には業務委託契約を締結の上、設計に取りかかる予定となってございます。

以上でございます。

村上たかし 今からというのは確かに遅いかもしれませんが、とにかく今答弁なさったようでわかりますが、これからは生活の質を高めることが私は求められていくと思います。歴史と未来の交流館、いわゆる歴史と文化、あるいはそれにつながる古代、中世、近世、現代と未来を語りかける、創造する施設にしなければならないと私は思います。それには、定住者の確保、交流人口を増やして村民と村外の人、外国人が触れ合うことによって、未来の理想的な村の姿を見出すことができると確信いたします。

再質問に入ってよろしいでしょうか。

では、再質問に入ります。

J-PARCをはじめとした研究機関を利用する外国人研究者の宿泊施設を村内に整備すべきではないか、またその施設に会議室や会食できる施設を備え、村民をはじめとした一般の方々が利用できるようにする必要があるのではないかと思います。これ以前も質問しておりますが、考え方をよろしくお願いいたします。

村長公室長 お答えいたします。

初めに、平成27年度におきますJ-PARCの外部利用者数ですけれども、2万8,691名、うち外国人利用者が1万1,900名となってございます。

J-PARCとしましては、外国から来られた方や国内でも遠方から来られた方を対象に、宿泊施設としてJ-PARCに近接しました場所に短期型滞在施設、東海ドミトリーを提供しているところでございます。

ご質問の宿泊施設の誘致につきましては、まちづくりの観点から交流人口の増加やにぎわいづくりといった地域活性化に有効な一つの手段でありまして、必要性は認識しておりますが、場所や需要の問題等、最終的には民間事業者の意向が重要なポイントになりますので、今後も民間事業者の動向を注視しつつ、必要に応じた支援をしてまいりたいと考えてございます。

以上でございます。

村上たかし また、再々質問をしたいと思います。

今、答弁なさったように、民間の動向注視といろいろございますが、まずは調査など的確にいたして進めていってもらいたいと思います。そこで、積極的な誘致ということになると思うんですが、前も言っているんですが、ぜひともこれは村長に伺いたいと思うんですが、ここ3万8,000弱になっておりますが、これはやっぱり人口問題で4万近くと言っておりますので、そうすれば4万の人口も問題じゃないと思うんです。もう的確なまちになっていくと思うので、やはりこういう施設というのはぜひとも必要になっていくと思います。やっぱりこういうふうに約4万人が居住する東海村ということを考えた場合に、会議室や会食施設が入った宿泊施設がぜひとも必要であると考えます。村としても、誘致に向けてニーズを調査するなどして、積極的に関与すべきであると思います。そして、東海村の核となるそういうことができるように村長の考えを伺いたいと思います。

村長 私自身も多くの人が集えるコンベンション機能を持った宿泊施設が必要だというのは認識しております。その場所としましては、駅周辺がいいのかなというふうには考えております。そのためにはニーズ調査ですとか誘致などについては、やっぱり外国人を考えると原子力機構が一番大きなウエート占めますので、原子力機構ですとか、その他関係機関とちょっとその可能性については探っていきたいというふうに思っています。宿泊施設はそういう考えでおりますが、冒頭、議員のほうからありました歴史と未来の交流館につきましては、村民の理解を得ながら基本計画に基づきまして進めていきたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。

村上たかし 今の村長、よくわかりました。そういうわけですね。ぜひともこれは早目に企画して進んでいってもらいたいと、かように思います。

次の質問に入ります。

次に、環境価値を高める土地利用という問題であります。これは我々農家の人がいろいろ気づいていると思うんですが、住宅地のはざまにある農地を有効利用するために、家庭菜園など都市空間の積極的な利用を図る施策を講ずるべきだと考えるが、まず答弁願います。

建設農政部長 お答えいたします。

近年、東海村では混住化が進みまして、農業者の皆さんにとりましては圃場の移動時間や周辺住民への配慮など、生活環境の変化が生じております。一方で非農家の住民の皆さんからは畑からの砂じんや農薬のにおい、農業機械の排気音等の生活環境への影響等、両者からの不満の声が聞こえてくるようになりました。

このような中で、村では平成27年度に策定いたしました東海村農業振興計画におきまして、「地域と共存する人に優しい農業の展開」を掲げまして、地域のコミュニケーションを深め、農業活動の維持と農業や農地が持つ多面的機能を発揮する仕組みづくりを進めているところでございます。

今回、議員ご提案いただきました家庭菜園につきましては、自給自足の楽しみや生産物の販売の楽しみを体験してもらうことができまして、同時に地域農業への理解を深めていただくことができる重要な取り組みと考えております。現在、村内には家庭菜園が232区画ございます。1区画当たりの区画は50平方メートルで、年間の利用料金は3,000円でございます。農業支援センターの農業指導員による栽培技術の相談対応のほか、小型管理機やマンノウ、くわの貸し出しを行うなど細かなサポートを行っており、90%を超える利用率となっているところでございます。

家庭菜園は遊休農地の対策としても有効な手段でありますので、現在のところ豊岡地区と白方地区の2地区で開設しておりますが、農地所有者の要望や利用者のニーズ等を把握いたしまして、管理運営体制のあり方等の検討を行いまして、今後の拡充に努めてまいりたいと考えているところでございます。

以上でございます。

村上たかし 答弁ありがとうございました。

それで、農業、いわゆる農地というのは、今おっしゃったように多面的機能を持っております。それを生かすために、一つの例として今私が質問しておるんですが、住宅が混んでくると、やっぱり大農家がいて大型トラクターが行くと、やはりほこりが立ったり、音が大きかったり何かして、やっぱり地域の人にとても不満をもたれます。そういうことで、やはりその地域の人らにそれを何とかしてもらう方法があるだろうと考えまして質問しているわけなんですが、自治会に農工商部会があると思います。こういう人たちに、やっぱり管理体制の在り方などをちょっと検討してもらって村が支援すると。これは将来の村づくりの私は一つの方法ではないかと考えております。そういうことで、これは本当に今後の検討として考えていってもらいたいということであります。

村上たかし 次の質問にいきます。

続いて、認定農業者の位置づけと考え方でございます。

今質問したように、認定農業者というのはやっぱりある程度自分の経営が成り立つ、できる、あるいは生活できる、それ以上にもうかるという、そういう位置づけが恐らく必要になってくると思います。本村の農業計画を推進させ、農業環境を充実させるためには、認定農業者の協力を得ていく必要があると考えております。村は認定農業者のあり方をどのように考えているか答弁願います。

建設農政部長 お答えいたします。

認定農業者は本村の農業を支える中心的な経営体であると認識しております。ここ数年、認定農業者は増加傾向となっておりまして、現在31名に増えております。稲作を中心に麦、大豆、サツマイモ、ブドウ、シクラメン等の経営に取り組みまして、地域農業のけん引役として活躍していただいているところでございます。

本村におきましては、東海村認定農業者協議会を平成11年に発足いたしまして、会員の交流や毎年の勉強会、意見交換会などを行っているところでございます。昨年度は青色申告に関する研修会を実施いたしまして、経営資質の向上に取り組んでまいりました。また、平成25年度には本村独自の補助事業として東海村認定農業者育成事業を創設いたしまして、経営改善に必要な農業用機械の導入や農業用施設の設備に要する経費の一部助成を行い、これまでにトラクターやサツマイモ収穫機、ほしいも乾燥機等が導入されているところでございます。

なお、経営規模の拡大に伴い、導入する農業機械も大型化が進み、認定農業者の皆様方から要望がございまして、上限事業費の引き上げを行ったところでございます。今後、農業者の高齢化や担い手の減少によりまして耕作放棄地の増加が懸念される中、地域農業の担い手としての期待がますます高まることが予想されております。このため、県やJA常陸、農業委員会等と連携を密にいたしまして、新規就農者の認定農業者への速やかな移行や農地中間管理事業を活用した農地集積の推進、高収益作物の導入等を支援し、認定農業者の確保と経営強化を推進してまいります。

以上でございます。

村上たかし 認定農業者の位置づけということですが、これは東海村の農業を背負っていくのはこういう人たちだと私は思う。この人たちに本当に真剣にやってもらうためには、今言ったようなことの必要性が必ずある、これは。今、国でも土地の集積というのはしておりますが、これには土地を集めたって、やっぱりやる人がいなくちゃ困る。やっぱり今新規就農者や、あるいは定年退職、これから百姓やるなんていう人たちに働きかける、あるいは認定農業者にもっと頑張ってくれと言うためには、やっぱり経営規模に必要な農業用機械の大型化になると思うんですが、あと農業施設の整備に要する経費がかかってくる。ぜひこれを支援しなければ恐らくこれ成り立たないと。今おっしゃったように新規就農、そういう農家を認定農業者を30数名いるけれども、もっと五、六十名に増やせば東海村の農地は完全に守られていくと思います。そいうことで、この質問に対しては終わりにいたします。

次の質問にいきます。

村上たかし 次の質問に入ります。

ここのところ本当に台風が何か九州、あっちのほうまで行って、また戻ってくるような台風、何かこう悪いことでもしているのかなと思うような感じ受けるんですが、そういうことじゃないんで、気象がこういうふうに変わってきているという、気候風土が変わってきているということは間違いないと私は思います。

その中で、新川に、前から質問しておるんですが、新川にやっております2級河川指定、県の管理下にすること、二市一村の協議会などを設置し、新川の管理のあり方など対策を検討すべきと要望してきました。新川は3年連続増水し、被害をこうむっています。そういう状況ですので、今までの進捗状況とこれからの対策を答弁願います。

この件に関しては村で要望を出しましたね、新川の245の拡幅においてですか。その辺のあれは県知事とのあれがありまして話しておきました。前からのあれなので、これはぜひともやっていきたいというふうなこと言っていましたので報告しておきます。

そういうことで2級河川の協議会はどういうふうになっているのか、ちょっと説明願います。

建設農政部長 お答えいたします。

平成27年6月議会における村上議員のご提案を踏まえまして、茨城県河川課とひたちなか市、那珂市、東海村の2市1村の担当者で連絡会を設置いたしまして、新川に関する情報共有や協議会設置について意見交換を行うこととしました。

1回目の連絡会は平成27年12月に県庁において県河川課の主催で開催いたしまして、2級河川の延伸を要望するとともに、2市1村における新川の管理状況や国道245号拡幅に伴う橋梁工事のスケジュール等の情報共有を行いました。その際に2級河川の延伸について検討を行う「新川管理に関する協議会」の設立について協議しましたところ、新川を2級河川にするには、下流側の河川改修が済んでいないため時間を要することや2級河川に指定するためにさまざまな要件を満たす必要があること、また多額の予算が必要となることなど検討すべき課題が多数あることから、当面担当者の連絡会を通じて、これらの課題を整理することとしているところでございます。

このため、今年度は河川法に関する見識を深めるための勉強会を開催する予定でございます。さらに、今後も引き続き県に対しまして2級河川指定流域の拡幅を要望するとともに、県と2市1村による連絡会において、新川に関する情報共有を図ってまいります。

また、一方で村上議員のご指摘のとおり、新川の対応につきましては喫緊の課題でございますので、村といたしましては東新川改修工事を本年度スタートさせまして、川底等の土砂のしゅんせつと堤体補強を進め、真崎浦地区の湛水防除の強化に努めているところでございます。

以上でございます。

村上たかし 今、答弁ありましたが、これは前も言っているとおり、この甚大な被害を受ける東海村は、これ東海村に降った雨水ばかりじゃない、これは。完全に那珂市、ひたちなか市から入り込んでいる。東海村は結構調整池なんかもありまして、かなり工夫はしておるんですが、向こうの地帯がそういうことを余りやってない。結局こういう大きな洪水のような雨が降ったときに結局流れ込んできて、3日も浸水しているという事態になるわけであると私は思います。これ早急に2市1村で集まって、東海村はもちろん今おっしゃったようにやることはやると。ほかの2市も、やっぱりそれに沿って2級河川として県のほうに要望して、こういう災害を防ぐという方法をぜひ図ってもらいたい。その2市が動かなければ、また川を直しても増水で被害を受けるというふうに私はなると思います。

議長、再質問いいですかね。それと同時に久慈川流域においてもあるんですが、このたびやはり久慈川には大きな水門としては2つございます。竹瓦に1つございますね。あとは豊岡に樋管がございます。それがどうもなかなか水が素直に流れないという苦情が出てきています。それで、中間が恐らくおかしくなっているんだろうという話もございます。そういう点で、ちょっと詳しく、どういうふうになっているのか説明願いたいと思います。

建設農政部長 お答えいたします。

久慈川のほうの排水機場にかかわる氾濫についてのご質問でございます。村におきましても、今回の真崎浦の大規模な湛水以外に市街地や豊岡、亀下、竹瓦地区の水田地帯が浸水している状況は把握しているところでございます。

竹瓦排水機場に流れ込む排水は、二軒茶屋地区に端を発しまして、流域面積はおよそ500ヘクタールほどございます。また、もう一つの排水機場であります豊岡排水機場に流れ込む排水は、豊白、岡区に端を発しまして、流域面積はおよそ400ヘクタールとなっているところでございます。

また、竹瓦排水機場と豊岡排水機場をちょっとご紹介したいと思いますが、竹瓦排水機場では口径が1,000ミリと700ミリの2台のポンプで運転しておりまして、樋管に通じる排水路は2連の形になっているところでございます。一方、豊岡排水機場は口径1,000ミリのポンプ2台で運転しておりまして、樋管に通じる排水路は1連でございます。このように竹瓦と豊岡機場においては、樋管に通じる排水路の型状の違いがございます。

いずれの排水路におきましても、宅地化など流域開発の影響によりまして排水路への雨水等の流入量が増加している上に、近年のゲリラ豪雨と呼ばれます想定を超える集中豪雨によりまして、湛水被害が生じやすくなっていると認識しております。村といたしましては、機場に流れ込む排水量や排水系統について調査いたしまして、対策手法を検討してまいりたいと考えております。

以上でございます。

村上たかし わかりました。

それで、なぜ途中の排水路が壊れたり、水たまりになってしまうのか、冠水しちゃうのか。これ私思うんですが、前川と、こっちの藤造川、豊岡にも流れる川ですね、この大もとが私は原因だと思う。大もとはどこかというと結局宅地造成やそういうことになっているところのあれが鉄砲水が結局小さな河川に排水路に流れていくと、そういうことであります。

部長にもちょっと行ってもらいましたが、藤造川の丘のところから坂おりてくるところですね、前谷津、あそこになるとああいう状態2回目です。1回目は完全に舗装道路が流されてしまって、坂の下をね。今度はどういうことが起こったかというと、その排水路が物すごい量なんですね。だから、私もわからなかったんですが、丘の向こうからこんな排水管が入ってくるんです、あそこにね。それがもう1度に来るものだから、あと前谷津から来るものでね。それが1度にあわさってあそこに流れていくんですね。だから、もう水田の舗装道路、今度カーブしたところをえぐっていくわけですよ。もうこの次は舗装道路がなくなってしまうと私はそういうふうに思うんですが、そういう点でいろいろ調べて調査して、それをやっていただきたいと。

あと前川もそうですね。前川も広いところから流れてきます。というのは、6号国道の下にあの水門が1つあります。もう一つ後ろ側があります。これはもう久慈川の増水のときみんな閉めちゃいますから。そうすると、もうこちらが閉めた場合には完全にあふれてしまいます。そのような状況で、これから調整池とか溜め池2つありますね。外宿溜と内宿溜、そういうのをうまくこれから考えて、そこに調整池にするのか、あとは排水路については狭いところ、広いところありますので、そういうところを調整するとか、いろいろやって、そういう被害がないようにしていただきたいなと思います。

それで、こういうときには一番被害を受けるのは村長も知っているとおり、結局水田地帯なんですよ、末端は、流れてくるのは。水田地帯と接している、いわゆる人、住んでいる人、家屋がまず大変な事態になるということ。これはもう最大の冠水になったら大変なことになると。今まで常総なんかもありましたけれども、ここもそういうことがあり得るということを頭に入れておいて、今後豪雨はないことはない、あるものとして検討していってもらいたいと、非常に思います。

次の質問いいですか。

もうないですね。今、自分で話しましたから以上ですね。じゃ、そのようなことで村長に伺っても時間あるんですけれども、村長もよく話を聞いておったようですので、質問しないで以上で私の質問終わります。


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